異色のキャリア、回り道の中で育った探求心【野毛印刷仕事人ファイル】

インタビュー / 野毛印刷の人々

野毛印刷社で働く社員一人ひとりの「仕事観」や「こだわり」に焦点を当て、その原動力を紐解く本シリーズ。
今回は、渋谷オフィス・Works-HUB道玄坂で活躍するデザイナー、塚田に話を聞きました。

テレアポ業界からデザインの世界へ飛び込んだ塚田。遠回りにも見えるキャリアですが、その過程で育まれたのは、効率だけではたどり着けない「探求心」でした。悩みながらも一歩ずつ前に進む、真摯で努力家な素顔に迫ります。

テレアポインターからデザイナーへ。異色のキャリアチェンジ

PCを操作して仕事をする塚田の写真

Works-HUB道玄坂所属 塚田

――まずは、塚田さんの仕事内容を教えてください。

塚田:野毛印刷の渋谷オフィスで、リーフレットやパンフレットのデザインをメインに担当しています。最近では印刷物にとどまらず、動画の構成案(絵コンテ)の作成から、ディレクションを行うこともあります。

野毛印刷は媒体に縛られずに幅広いコンテンツを提案できるところが魅力だと思います。先輩の提案書の中に私のアイデアを入れてもらったりと、楽しく仕事ができています。

――塚田さんは20代で中途入社ですが、これまでの経歴を教えていただけますか?

塚田:新卒では保険の代理店に入社しました。とにかく子どもが大好きなので、「イベントを通じて子どもと関われるかな」と思って入ったんですが、実際はひたすら電話をかけ続ける「テレアポ」の日々でした。
しかも、当時はコロナ禍でほとんど電話が繋がらなくて、「このままでは自分に何も残らないのではないか」と不安を感じ、転職を決意しました。

――そこからデザイナーを目指したのはなぜでしょう?

塚田:「自分に何も残らない」という不安から、「手に職をつけたい」と思うようになりました。その時、小学生の頃に新聞作りや模造紙の発表が好きだったことや、就活のエントリーシートの自由記述欄を埋めるのが楽しかったことを思い出しました。「自分にできるのはこれだ」という直感があり、半年間職業訓練校に通うことにしました。

デザイナーとしてのキャリアスタートと、野毛印刷での新たな挑戦

――職業訓練校ではどのようなことを学ばれたのですか?

塚田:Webデザインの職業訓練校だったので、コードを書くこともありました。デザイン自体はとても楽しかったのですが、正直「コードは自分には向いてないな」と感じて。(笑)

ただ当時から、「Webしかできないデザイナー」では埋もれてしまうのではないかという危機感がありました。もともと「紙」にも興味がありましたし、紙のデザインをしっかり身につけることで、デザイナーとしての価値を高めたいと考え、グラフィックデザインの勉強を始めました。

――その後、デザイン会社での実務経験を経て野毛印刷に入社されましたが、仕事内容に変化はありましたか?

塚田:前職のデザイン会社では、主に旅行パンフレットの改定作業が中心でした。その中でも企画段階から関われた仕事が楽しくて、「もっとそういう仕事がしたい」と思うようになりました。

そんな時に野毛印刷を知り、面接で事例を見せてもらったのですが、「私もこんな仕事がしたい!」と思えるものがあり、入社を決めました。

今は「何を形にするか」という提案段階から関わらせてもらっていますし、何より嬉しいのは、デザインを通して念願だった「子どもに関わる仕事」に携われていることです。そういうお仕事の時は、本当にウキウキしながら仕事をしています。(笑)

卓上カレンダーに犬のぬいぐるみがくっついてる写真

「私に似てるという理由で、営業部の先輩から頂きました。お気に入りのぬいぐるみです」

こだわりは「ボールを持たない」心がけ

――仕事をする上で、一番大切にしていることは何ですか?

先輩社員・小池:(横から)「レスの速さ」じゃない? 彼女の打ち返しの速さは私も助かっています。

塚田:あはは、ありがとうございます。なるべく自分のところで案件を止めないよう、日々心がけています。ボールを持っていたくない性分というか。

――「仕事ができる人ほどレスが早い」とも言われますが、まさにそれを体現されていますね。

塚田:スピードはもちろんですが、質も落とさないよう心がけています。ユニバーサルコミュニケーションデザイン(UCD)の資格を取って知識を取り入れ、「より見やすくする工夫」も意識しています。

――普段は感性を磨くために、どのようなインプットをしていますか?

塚田:自分にはまだ発想力が足りないと感じることも多いので、先輩の小池さんの打ち合わせに同行して、思考プロセスを学んでいます。

私生活ではPinterestでお洒落なフライヤーをチェックしたり、タイポグラフィや作字の作品を見たりしています。
あとは音楽が好きなので、CDジャケットからも刺激を受けています。SACOYANSやpaioniaといった、暗くて音の大きいオルタナティブロックの世界が好きです。

回り道も力に。貪欲に技術を磨く探求心

――最後に、今後の目標を教えてください。

塚田:まずはデザイナーとしての力をもっとつけたいです。Illustratorを自在に使いこなして表現の幅を広げること。そして、大好きな「子どもに関われるお仕事」をもっと増やしていきたいと思っています。

自分から積極的に「やらせてください!」と手を挙げて、社内からも、お客さまからも頼られるデザイナーになりたいです!

社内資料を制作している様子の写真


【インタビューを終えて】

異業種からデザインの世界へ飛び込んだ塚田。
効率的なキャリアとは言えないかもしれませんが、その回り道の中で培われたのは、「もっと知りたい」「もっと良くしたい」という粘り強い探求心でした。
彼女のその真摯な姿勢は、チーム全体の活気にも繋がっています。

野毛印刷のクリエイティブに新たな風を吹き込んでくれる存在として、これからの活躍が楽しみです。

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ソネ
『ヒラメキ工房』編集長

広報/マーケター/ライター

2016年、新卒で株式会社野毛印刷社に入社。
営業部で顧客対応を行う傍ら、2017年の『ヒラメキ工房』立ち上げ時から編集メンバーとして活動。

2020年からは本格的にマーケティング分野に携わり、
『ヒラメキ工房』をはじめとする、自社コンテンツの企画や執筆、取材に取り組んでいる。

音楽(ロック/ハードコア/メタルコア)好き。

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